こんにちは♪
ふくしは、介護福祉士、保育士、幼稚園教諭、おもちゃインストラクターの資格をもち、
デイサービス、老人ホーム、幼稚園で働いてきました♪
現在は、保育園で働いています♪
福祉の仕事に携わってきたふくしが、今までの保育現場や、介護現場での経験や日常を、
ゆる〜くつぶやいています!
私生活では、5歳男の子、1歳女の子のずぼらママで、趣味は漫画を読むことです(^^)♪
今日は縦割り保育の話
縦割り保育って?ねらいや遊び方は?
縦割り保育(異年齢保育)は、
異年齢の子ども達が一緒のクラスになり、保育をうけること。
イタリアの幼児教育者である、「マリア・モンテッソーリ」という女性によって、
生みだされた教育法をベースに実施されている。
【モンテッソリー教育とは】
年齢の枠を越えて過ごす中で、
子どもの「社会性」「自主性」「協調性」が育まれ、
共に成長することをねらいとしています!
最近は、少子化や一人っ子家庭など、
異なる年齢の子ども同士が交流することが減っているという理由から、
「縦割り保育」を取り入れている園も多い!
しかし、初めて「縦割り保育」を経験する先生は、
◯縦割り保育の内容は?
◯保育者が配慮することは?
◯どんな活動をしたらいい?
◯異年齢の子ども達が楽しめる遊びは?
と悩むと思います!
ふくしも「縦割り保育」を行っている園で働いていましたが、
「同年齢保育」とは違った、
年齢への配慮やフォロー、環境設定が求められます!
今回は、【縦割り保育】
メリット・デメリット、保育者の留意点
異年齢で楽しめる遊びを紹介します!
☑【こんな人におすすめ】
◯保育実習生・1年目の先生
◯初めて「縦割り保育」を経験する
◯「縦割り保育」について知りたい
◯異年齢の子どもが一緒に楽しめる遊びを知りたい
これを読んで、保育の幅を広げよう!
参考にしてね♪
クラス構成
1年を通して、完全な「縦割り保育」にするか、
一週間の何日かを割り当てるのか、
1日の活動時間の一部で行うかなど、園によって様々!
また、クラス分けも、【0~2歳児】【3~5歳児】と大きく分けるケースもあれば、
それぞれの年齢の子どもを同じ割合で振り分けるケースもある。
まずは、自分の園の
「縦割り保育」の方法を知ろう!
メリット
社会性・自主性が身につく
【例】公園に散歩に行く
◯手をつなぐ・靴を履くなど下の子の面倒をみる【自主性】
◯横断歩道では手をあげる、近所の人に挨拶をするなど他者をみて学ぶ【社会性】
◯公園では、みんなが楽しめるゲームやルールを考えて遊ぶ【協調性】
異年齢で過ごすことで、子どもは自分の立場を知り、
他者と「どう接していくべきか」を考え、行動します。
そして自然と「社会性」「協調性」「自主性」を身につけていく。
子どもが社会に出た時、
「性別」「年齢」「立場」など、色々な人と関わることになります。
少子化や一人っ子など、きょうだいなどの関係も薄れつつある現代で、
異年齢の子と関わり、交流することは大きなメリットになるね♪
友だちの幅が広がる
ルールを教えあったり、みんなで遊べるように考えたり、
異年齢で遊ぶことで、子ども達は様々な体験をすることができる。
年齢に関係なく友だちを作ることができるよ♪
成長の差・個人差が目立たない
「縦割り保育」では、異年齢の子ども同士が一緒に生活をするので、
年齢による発達の違いや、成長などがそれぞれ!
「同年齢保育」より、
個人差が目立つことが少ない!
デメリット
我慢が発生する
【例】
◯上の子が下の子に合わせて「待つ時間」が長くなる
◯下の子の遊びに合わせて、上の子が不満足を感じる
◯下の子が、上の子におもちゃを貸してと言えない
年齢によって、
それぞれの不満や我慢が発生することがある!
力関係がうまれる
【例】
◯年長児ばかりが好きなおもちゃで遊ぶ
◯下の子からおもちゃを取る
◯遊びに入れてもらえない
異なる年齢の子どもが集まることで、
「力の差」が発生してしまうこともある!
保育者の注意点
保育計画
それぞれの年齢、発達に合った遊びや環境を設定することが必要!
【具体例】
◯発達段階の違いが表れる「運動」や「制作」などは、
一斉活動ではなく、「同年齢保育」でカリキュラムを組む。
◯「年齢」や「体格」「力の差」などを配慮して、
遊びの中で危険がないように環境を整える。
それぞれの年齢への保育内容や指導計画が必要になってくる!
年齢への配慮
「縦割り保育」では、どうしても上の子に求めることが多くなったり、
下の子へ手がかかったりします。
年長児が我慢したり、不満足を感じることも!
年下へのお世話など、義務にするのではなく、
子どもが自主的に関わっていけるように配慮、フォローすることが重要!
「遊びについていけない」
「おもちゃを貸してもらえない」
「年上の子を怖がる」
「年下の子に意地悪する」など
など、年齢の異なる子ども同士でトラブルが起こることも多い!
保育者は、子ども達をしっかりと観察し、援助や声かけすることが大切!
年齢に応じた、保育者の配慮や工夫、
フォローが必要になってくる!
言葉
異年齢保育の場合、
保育者の「言葉がけ」も配慮が必要!
【例】
◯活動のさいは、全員がわかるように説明する
↓
【理解力への配慮】
◯叱る時は、1対1でに叱る
↓
【年下の子の前で年上を叱ると自尊心が傷つく】
◯ほめる時は、みんなの前でほめる
↓
【自信がつく・他者への憧れにつながる】
理解力や年齢へ配慮した、
「言葉がけ」を意識しよう!
おすすめ遊び
年齢によって「運動能力」や「理解力」は異なります!
どの年齢の子どもでも楽しめるよう、さまざまな活動を考えることが大切(^^)
異なる年齢の子ども達が、
安全に楽しくできる遊びを紹介するよ♪
しっぽとり
<遊び方>
①1人ひとりのズボンの中に、しっぽ(タオルや、紐など)を入れる
②しっぽは、ズボンから半分ほど出す
③「よーいドン!」の掛け声で一斉に走り始める
④自分のしっぽがとられないように守りながら、友だちのしっぽを取る
○子どもがのびのびと走れる広い場所で行う
○しっぽを取られてしまった人は決められた場所で待つなど、
ルールを決めても良い
じゃんけん列車
〈遊び方〉
①子どもたちは、ピアノや音楽が流れている間は、部屋の中を歩く
②音楽がとまったら、近くの友だちとじゃんけんする
③負けた子は、勝った子の肩に両手をかけて、つながる
④これを繰り返していく
⑤最後に先頭にいた子どもが、チャンピオンになる
○ぶつからないよう広い空間で行う
○じゃんけんで負けてしまい泣いている子がいれば、声をかけ配慮する
○走らずゆっくり歩くように子どもたちに声をかける
引っ越しごっこ
〈遊び方〉
①赤・青・黄色・緑などのビニールテープで、床に丸を作ってはる
②色は、何個かつくる
③保育者は、「あか色にお引越し」と、どれか1つの色を言う
④子ども達はその色の中に集まる
(この時、子ども達は落ちないようにくっつく)
⑤これを何回か繰り返す
◯くっついて楽しめる触れ合い遊び
◯保育者は丸から落ちそうな子を見つけに行こう
色探しゲーム
〈遊び方〉
①保育者が周りにある色を一ついう
②子どもたちは、指定された色を見つけて、タッチする
○用紙などで指定の色を見せると、子どもたちにも分かりやすい
○慣れてきたら、色を2つに増やしても面白い
○色を言う子を、順番で交換していっても盛り上がる
猛獣狩りに行こう
〈遊び方〉
保育者の後に子ども達は以下のセルフを言う
①「猛獣狩りに行こうよ」その場で足踏み
②「猛獣なんて怖くない」力こぶのポーズ
③「槍だって持ってるし」槍を持ってるふり
④「鉄砲だって持ってるもん」鉄砲を持ってるふり
⑤「あっ!」周りを指さす
⑥保育者「(動物の名前を言う)」
⑦動物の名前の文字数に合わせた人数で集まってその場に座る
【例】
◯ぞう(2人組)
◯コアラ(3人組)
◯ライオン(4人組)
◯触れ合い遊びにピッタリ
◯テンポをつけてやると盛り上がる
まとめ
今回は、
【縦割り保育】メリット・デメリットは?
異年齢で楽しめる遊びを紹介しました!
異年齢の子ども同士が関わることで、自然と思いやりの心が育まれ、
友だちの幅が広がり、様々な刺激を受け子どもの成長につながります!
保育者も、子ども同士が共に学び、成長する姿をみることは、
日々、やりがいを感じることができます!
しかし、年齢による「力関係」や「我慢」が発生するなど、
それぞれの子どもに合わせた配慮が必要です。
その為、保育者には、
「同年齢保育」とは違ったフォローや安全な環境設定も求められます。
初めて縦割り保育を経験する先生は、
不安に感じたり、対応に悩むときもあると思います!
でも、「縦割り保育」は、
保育者の「保育の幅を広げ」「多様な保育を学ぶ」チャンス!
今回の内容を頭に入れて、
ぜひ保育現場で活用してみてください(^^)
少しでも参考になれば嬉しいです♪
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